連載エッセイ『シングルマザーのススメ』#2

シングルマザーのススメ 非婚出產― 周りの反応ウォッチング

●大岩佐知子
フリーライターで非婚のニンプ。 妊婦に見えないのをいいことに8カ月半までバイクに乗ってた。 やめたけど。

 

「おめでたです」ありふれた言葉がこんなにうれしいものだったなんて、皆さんってました?

 それにしても独身の私にとって周りの反応は、まるでイタズラウォッチングでも観ているかのようなおもしろさでした。

 

 まず、お医者さんが聞きづらそうに、産むのかどうか聞いてきましたが、すっかり舞い上がった私には愚問! ほかに事情や今後については、何も聞かれませんでした。

 

 次に母子手帳をもらいに行った日。出張所で初めて気づいたんだけど、妊娠を証明する診断書とかいらないのね。

用紙を窓口に出すと、何の疑いもなく手帳をくれる。独身だと結婚予定とか関係ないらしい。なんだ、嘘でももらえんじゃん。 偽装妊娠で男に迫りたい子に教えてあげよう......というのは冗談。

 

 ダーリンはさすがに妻アリという自分の立場があるから、うれしさ半分問題十分といった、複雑な男心らしい。

 

 友だちは怒るわ、心配するわ、面白がって大ウケするわと、他人ゴトだからお気楽なもんだ。

もっとも、私としてはあんまり深刻に聞かれちゃうより、サスガだねって軽く聞いてくれたほうが気楽だけどね(何がさすがなんだかなぁ)。 高校生のいとこなんぞにゃカアッコイィーと思わず尊敬されてしまいました♡(テレてどーする)

 

 とはいっても、どうしてもお気楽にコトを受け止められない人がいた。ウチの両親ダ。

我が子には平凡で幸せな人生を、というのが親心。

それがわかっているだけに、非婚で出産すると言うときはやっぱり緊張しました。

私の人生は自分で決めるモンだけど、親には心配かけちゃうからなぁ。

両親に言う前に弟に相談してたんだけど、コイツの「産む本人が決めたんだから、周りは協力するしかないでしょ」の一言で嵐はやんだ。ええ弟や。

全部一人でやってく覚悟はあるけど、生活も仕事も、どこかしらでいろんな人に助けてもらってるみたい。感謝しなくちゃね。

 

「一人だから大変な部分」と「助けてもらって楽な部分」とプラスマイナスしたら、なんだ普通の妊娠と一緒じゃん。

 

いっぱい遊ぶとお金もかかるから忙しく働くのと、何もしなけりゃ仕事もちょっとしかしなくていいのどちらの人生選びますか? そういえば私の場合は、何やるにも前者だったなぁ。どちらを選んでも正解だと思います。

 

 どんな環境でも赤ちゃんが生まれるってコトはおめでたい話だってことだ。

あー、早く赤ちゃんに会いたいなっ。

 

 

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