母の在り方ー未婚の母と非婚の母
本文とイラスト/大岩佐知子
もしかしたら妊娠してかえって忙しくなったんじゃないのかって、ちょっとびっくり。もうすぐ臨月だぁーっ!

久しぶりの友人などに会うと、お互いの近況報告とかしますよね。私がもすぐママになるんだと話すと、たいていの人は「いつ結婚したんだっけ?」とか「式は挙げるの?」とか聞いてきます
もともと突拍子もないことぱっかりやってきた私に、そんな常識的な質問しないでよぉ。出産の話をしたのに結婚の話になってるんですから、この会話おかしいてすよね。
「未婚の母」という言葉に不満や疑問を持ってるシングルママさんって、けっこういるんじゃないかなぁと思います。昔懐かしい高校で習った漢文風に読めば、未婚って未ダ婚セズてしょう?まだ結婚していない母親って意味になるわけですが、それって「はんとは結婚したいんだケドまだしてない。子どもいるんだから結婚しなくちゃ」みたいなニュアンスありません?
いまどきのシングルマザーを日本語で表すなら、ぜひ「非婚の母」と言ってほしいっ!つまり「母は婚姻のもとに非ず」なのよ。結婚っていうのは彼氏と彼女の人生の分岐点の問題で、出産っていうのはママと赤ちゃんの問題でしょ。男性側にも責任とか絡んでくるからまったく関係ないワケじゃないけど、母になりたい人はいつだってなれるのが女性の特権。「なりたきゃなってしまえ」というのもこれからは女性の選択のひとつだと思うんです。結婚はまた別に考えなくちゃ。なんたって一生をともにする人を決めるんですもの。「妊娠が結婚の手助けになった」というのならまだしも、結婚の理由が「妊娠したから」だけじゃ、なんかドジったみたいで情けないです。その本人の主張であれば「非婚の母」になるのも、もちろん大賛成ですよ。
非婚という概念は、まだまだ市民権を得ていないから問題も抵抗もあるでしょうけど、最初って何てもそうですよね。キャリアウーマンだって、ひと昔前は嫁のもらい手がないただの売れ残り。DINKSだって優雅そうだけど、一歩間違えりゃ子どもも育てらんない共稼ぎ夫婦。・・・日本語ってシビア。社会に浸透していないうちは、シングルマザーもただのバカ女。当然、自分じゃそうは思っていないけどね。
何ても横文字にすりやいいってモンてもないけど、カッコいい非婚の母の呼び方ってないかしら。ミス・マミーとか。え? ニューハーフみたい?そういえぱミス・ダンディーとかミスター・レディーなんてのもあったっけ。
逆の発想も迷惑てす。結婚したはイイけど友達なり双方の親なり、会うたんびに「赤ちゃんはまだ?」。それぞれ家庭の事情や計画だってあるんだし、もしかしたら二人だけの生活を楽しんてるように見えて、実は不妊治療に必死、なんてこともあるのにね。結婚したらすぐ、赤ちゃんを産まなきゃいけないなんて決まりないのにさ。
いずれにせよ、母になるとき「悲婚の母」にだけはなりたくないですよね。
自分のエッセイを読んで ~30年後の私の感想
DINKSとかミスターレディとか、、、忘れかけてた昭和の言葉がコッ恥ずかしいなぁ!
あ、ちなみにディンクスとは「Double Income No Kids」の略で、結婚したら女性は専業主婦になって子供を持つのが当たり前だった時代に、しばらくは子どもをつくらず共働きの高収入世帯で夫婦二人だけの生活を楽しむ新しいスタイルとして流行った言葉です。
そして挿絵は妊娠中に友人とカラオケに行って飲んで歌って楽しむ様子が!!
今は妊婦さんはお酒NGといわれていますが、当時は「嗜む程度はOK」でした。実際、妊娠発覚時はバーテンダーで毎日飲むのが仕事だったし、多少体調悪くてもゲーゲー吐きながら飲んでたもんなぁ。。。
その時の胎児は現在、立派に独り立ちして会社勤め…と思ったら先月辞めたんです。その理由が「選挙に出馬」…(笑) 何を突拍子もないことを!!親の顔がみてみたい!!

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