妊婦さん向け雑誌 1995年1月号 掲載第一回目
一人身のお気楽と孤独
●大岩佐知子
ここまで順調だったのに、臨月で入院になってしまったぁ!残念だけど、赤ちゃんが大切だからいいかー。

ダンナさんなしで出産する場合、聞かれることトップスリー。
- 寂しくないの?
- 認知とかって、してもらうんてしょ?
- 仕事どうするの?
どうやら、昔ながらの貧乏で苦労ばかりの暗い母子家庭のイメージが、世間にはまだ定着しているようです。
テレビなんかて、かわいいヨチョチ歩きの赤ちゃんときれいなママがいて、それを見守る優しそうなパパなんか出てくると、ほほえましくは思うけど、だからといって、悔しいとか、悲しくなったりはしません。私の叔母が、「さっちゃんがああいうのできないと思うと涙出てきちゃうわ」と言ってくれたけど、私は今からみんなでどこ行こうか、何しようかと一人ニャニャ企んているのでした。
9カ月のころ、胎児発育遅滞の疑いで検査するために、大学病院に移されました。そのときのダーリン。気休めでも「大丈夫だよ」と言ってくれるかと思いきや、研究のあとホルマリン漬けにされるんだとか、4000gあるって言われてた子も誤差で2000gなかった話を聞いたとか、帝王切開は胃のあたりから30cmぐらいもバッサリ切るんだとか、だれが言ったんじゃ!ってことばかり聞かされて、余計不安になってしまいました。
気にしていなかったはずなのに、やはりいざそういう状況になると「もしかして」って思うもんですネ。一応これても私、短大は幼児教育科だったから多少の知識はあるのに。パパがお医者さんてもない限り、妊娠に関する知識は自分を信じるか先輩ママに聞いたほうがよさそう。男はいないはうがいいと、このときばかりは確信してしまいました。
教育方針や生活などなど、パパとママの意見が合わない人たちを見てると一人てよかったと思います。しかしそのかたわら、パパもおじいちゃんもおばあちゃんも、みんなで病院に赤ちゃんのお見舞いに来てるおうちを見れば、楽しそうだなとも思うし、それぞれ一長一短てすね。性格にもよりますが、落ち込みやすいタイプはちゃんと結婚したほうがいいし、孤独もお気楽も両方を楽しめるタイプは気ままに独身ママしたはうが、ストレスたまんなくていいかもしれませんね。
友達は私のこと、しっかりしてて強いとか言ってくれるけど、単に身の回りをいつもきちんとしていられる「いい奥さん」にはなれないタイプってだけなんだな。子どもは好きだから、ちゃんと育児やってく自信はあるんだけどね。
まあいつか結婚したくなったら、妊娠したばかりのころ、「アンタだったら偽装結婚してもいいと思ってたのよね。Hしなくても子ども持てるなら大歓迎だワ♡ 結婚しましょ」と言ってくれたホモバーのママちゃんにでも頼んてみようかな。なぁんてね。
強がらなくていいんだよ
「強がらなくても、本当はさみしいよね?結婚したいよね?」
・・・あの、、心配してくれてありがとうなんだけど
ワタシのドコをみてそうなるとゆーの?!
子どもがいるからまずさみしいどころじゃないし
「お父さんいない」のではなく結婚や同居してないだけで
子ども連れて遊びに行くから「お父さんいる」し。
まぁ、既婚者なのに騙された恨みはあれど
男の子を生んでしまったから“男の悪口”は植え付けないよう
お子には一切父親の悪口いわない気遣いでは若干ムリしてはいたけれど!
実はこの連載の1年半後、同じ父親の子をウッカリ授かり二児の母になり、
チョット人並みの人生歩まなきゃマズいかな&親孝行にもなる
と思って子連れ結婚したことがありました。
専業主婦は向いておらず1年でギブアップ!
揉めにモメて離婚し、マジ結婚に向いてないことが
めでたく証明されました~✨
そんな吹っ切れもあり、それまでは「強がってる」に対し
「なんでそんな決めつけるの!」ってムキになってたトコロもありましたが
確信を得た離婚後は「強がってると思うなら別にどうぞ」と微笑み返す余裕がw
自分のDNAを持った子どもなら面倒みてあげられるけど
立派なオトナなのに、なんで私が他人の世話しないといけないの?
支え合うんじゃなくて、家主に献身的に尽くすのが妻の務め?
え、やだよ~!甘ったれんじゃないよ~!

📌 大事なのは実力より〇〇力!
好きなことを武器に食っていく さちばーメソッドにご興味のある方はメッセージください!